整形外科と皮膚科といった異なる二つの診療科目を、受付を中心にして動線計画を行い、患者とスタッフがスムーズに移動できるよう配慮した。
広いリハビリスペースと共用できる処置スペースはひとつのこころみである。
- 所在地
- 新潟県新潟市(旧:巻町)
- 構造
- 木造 2階
- 延床面積
- 480m2
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整形外科と皮膚科といった異なる二つの診療科目を、受付を中心にして動線計画を行い、患者とスタッフがスムーズに移動できるよう配慮した。
広いリハビリスペースと共用できる処置スペースはひとつのこころみである。
正面に設けられたハイサイドライトから優しい光が待合室に降りそそぎ、患者さんの気持ちを落ち着かせてくれる。光や風が優しく語りかけ、笑顔で話しかける。そして、エントランスの外壁や待合室、廊下などには素材として木が使われ、穏やかな雰囲気になっている。
ここは、家族を心配する母のように、地域の健康を心から願う町の診療所、家の茶の間なのである。
この地に永く開業されてこられたこの医院の建替えに当り、その中心テーマを“時間”と“こころ”に置きました。
改築された後もこの地域の中に溶け込み、ベーシックでありながら、新しいスタイルを持ったクラシカルモダン、それでいて愛着がある外観、内観を持った建物。古くもあり新しくもあり、これからも続く時間と共に歩んでゆく建物のいのち。
訪れる患者さんが入りやすく、それでいて隠れ家のように居場所があり、外から見えるようで見えないスキルな空間。さまざまな“こころ”に応えられるような、そんな診療所をめざしました。
ラムサール条約が結ばれた、自然を多く持つ“佐潟”。この“佐潟”に隣接してこの医院は建つ。
潟には多くの水鳥が訪れ、四季の変化を共に生きている様々な生き物達が命の意味を教えてくれる。
この医院は人々を温かく迎えるがごとく、傷ついた水鳥達を温かく迎え、水鳥が片翼を広げ休息している姿に似ている。
和の心を持った現代的な診療所である。アプローチから待合室まで続く大きな木組の柱と梁は、患者さんの気持ちを和ませてくれる。明るく風通しのよい空間と、移動のしやすい動線は、ドクターのこだわりと、患者さんへの思いやりである。バリアフリーを重視した計画と、MRI医療機械も備えた最新の脳外科医院である。